2007年8月17日(土)〜19日(日)
実施場所・主催:長野県飯田市 (株)矢澤設計 矢澤秀勇
風が違う、空気が違う。
高い青空と真っ白な雲、緑豊かな山々に囲まれた長野県飯田市で開催された夏恒例のワークショップ「緑の家学校in飯田」に参加しました。
盛りだくさんの体験学習、湧き水汲み・柿渋づくり・土壁塗り・柿渋染め・泥団子づくりなどを、地元の方たちと一緒に行いました。
なかでも外小屋の土壁塗りは、梶田左官店の社長さんからコテの扱い方・塗り方を丁寧に教えていただき、初めのうちは壁に塗る・落下する(笑)など難しかったのですが、だんだん手つきも様になり、終盤には上手に塗れるようになりました。
土壁は、竹小舞で骨組みをした後、ここの敷地で採れた土に川砂とスサを入れて塗り上げます。その土地の自然の中にある材料は馴染みやすく、体にも優しいそうです。
昨年造った草屋根もしっかり定着し、後は壁の上塗りをすれば完成となります。
その後、新伝統木構法で造られた矢澤様宅の柿干し場(天然木の骨組みにぐるりと360℃、殆ど全面ガラス張りの建物)にて、芝先生から「新伝統木構法と建築」についてのお話を聴きしました。
森林組合の方・建築業者の方・地元の方たちとの意見交換、日本の木材を生かす、住宅〜環境問題へと話題も広がり、とても有意義な集まりになりました。
夜はバーベキューパーティーで大いに盛り上がり、最終日は、神々が舞い降りる地として知られていて、「千と千尋の神隠し」のモデルにもなった場所、長野県最南端の南信濃・上村地区にある遠山郷に行きました。
山深い谷の中にある懐かしい木造づくりの旧木沢小学校、昭和30年代の雰囲気の残る和田宿などを見学しました。最近見かけなくなったあの真っ赤な筒型の郵便ポストも健在で、子どもたちの駆け回る様子・はしゃぐ声が聴こえてくるようです。
とても懐かしいタイムトンネルに迷い込んだような不思議な時間を過ごしました。
貴重な体験と共に、美味しいお食事を作ってくださった矢澤奥様、そして地元の方々とのふれあい、楽しい会話、みんなの笑い顔などなど、優しい心が溢れている、楽しいワークショップでした。