2008年5月18日(日曜日)
金子さんの有機農法実践農場(埼玉県小川町)
この農場は、自然の循環のサイクルがごく普通に活かされていてムダがなく、つくづく感心しました。
その空間にいることがとても心地よく、自分も自然の中に組み込まれたように感じた1日でした。
■循環の一端を紹介
踏み込み温床
ワラ、落ち葉、米ぬかなどを積み上げる→発酵熱を利用して育苗する→できた堆肥(土に近い)は翌年の苗床に→作物ができる
バイオガスプラント
牛の糞をためる→バイオガスと液肥ができる→液肥は即効性肥料として利用→作物ができる
■有機農業のポイント
多品目栽培 輪作 土づくり ユリ科を植える 旬
金子さんの農場では年間60品目、常時20品目程度を栽培されているそうです。
芽が出たばかりのニンジン、花をつけているズッキーニ、立派な穂を揺らしている小麦など、多品目かつ様々な生育過程の作物がある農場の風景は、単一作物を栽培している畑とは明らかに異なるもので、芸術作品のようでした。畑の中にいるだけで心が弾み、また満たされていくような気がしました。
■見学を終えて
外国に生産又は原材料を依存する肥料や農薬をつかい、ビニールを多用し、石油が必須の農業が効率・経済的に優れているわけでもなさそうだと、実感をもって思うようになりました。
私にいまできることは・・・、農場で見聞きしたことを人に伝えること、から始めたいと思います。