2009年10月11日(日曜日)
10月11日(日)、東京から電車と車で約3時間半、栃木県の那須にある発明家の藤村靖之先生の『非電化工房』を訪れました。
到着して、まず思ったのが、駐車場から非電化工房の敷地全体が見渡せ、すごく環境の良い場所だということです。
中心に大きな池があり、その周りに、母屋やアトリエ、農園などがあり、敷地全体が緑に囲まれています。
まず、午前中はオーガニックのコーヒーとはと麦茶を試飲しながら、藤村先生のこれまでの経緯から何故非電化製品なのか、現在活動していること、計画中のプロジェクトなどのお話を聞きました。
非電化生活(製品)というと、今までの便利と効率を捨てて、面倒でつらい思いをしなくてはと、思いがちですが、少しまたは程々に手間をかければ、安心・安全・経済的な生活ができます。さらに藤村先生は、それをなるべく愉しくしようというお考えです。
例えば太陽熱温水器が欲しい!と思った時、自分で作れば、工業製品より効率は悪いけど、かなり安く作れます。
その分面積を大きくすれば、同じような性能の物が作れます。
少し考え方をシフトするということを学びました。
午後からは敷地内を案内してもらいました。
アトリエの中には、非電化製品が沢山あり、まるで博物館のようでした。
ちょうど今開発中の「非電化もみすり機」の試作品も見ることができました。
なんと、モンゴル遊牧民ののゲルも敷地内に建っています。03年からスタートしたモンゴルでの非電化プロジェクトで、モンゴルから持ち帰った本物のゲルです。
その内部からと藤村先生
また、池の中の飛石を渡って行く楽しい農園では、無農薬・有機肥料で野菜を作っていました。
外に置いてあった(母屋の日影)非電化冷蔵庫は、本当に中が冷たく飲み物も冷えていました。
非電化冷蔵というのが、本当に自然の力を利用しただけで電気も使わずに冷たくなるのか半信半疑でしたけれど、不思議なことに中は冷たくてびっくりしました。
今回、『非電化工房』見学会に参加して、何か脳みその隅の方を刺激されたような感じがしました。
工夫するということ、考えるということ、頭を使う、賢く生きる。+愉しく。
藤村先生の『非電化工房』では、これからもドンドン新しい事が目白押しで、目が離せません。
(M記)