2009年4月12日(日曜日)
埼玉県富士見市にて建設中のK邸において、塗り壁ワークショップを兼ねた建物見学会、構造説明会が行われました。
この建物は、構造は「北軽井沢プロジェクト」でのオルガネラコテジーズや千葉県市川市の「さかえ保育園」と同じ
「新伝統木構法」を採用しています。
施主であるご夫婦は「さかえ保育園」の無垢の木のぬくもりと、金物を使わず曲げ加工や木組みで造る工法に感銘を受け、
是非自分達の住まいに取り入れたいと思ったそうです。
内装や外装の塗装、その他をセルフビルドで作り、家作りをとても楽しんでいる様子でした。
建物は、約25坪の平屋建て、間仕切りがほとんどなく、広々とした空間のみのシンプルな間取りです。
内装は、ドイツの粘土とホタテを原料とした塗料を、下塗り、上塗りの2回で仕上げていきます。
午前中に下塗りを行い、午後は上塗りと外壁の杉板の塗装の一部を行いました。
壁塗りは初体験だったので、下塗りはなるべく薄く(1mm厚)に、凸がないように塗らなければならないという点が難しかったです。
コテに材料を取り、それを壁に持っていくこと自体も難しく、床にボトボトとこぼし、貴重な材料を無駄にしてしまいました。
左官仕事は腕が大事で手間がかかるということを実感できました。
外装の杉板には、酸化鉄をはけで塗りました。数十年は腐らずに持つそうです。
午後4時過ぎには、白根棟梁による建物説明と見学が行われました。
無垢の木を使い、自然素材で仕上る住まいづくり。大変若いご夫婦の一生懸命な姿にふれ、有意義な1日を過ごすことができました。
(参加者S)