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ワークショップ・見学会 活動内容

2004.11.03

『千葉K邸土壁塗りワークショップ』

すっきりと晴れ、ぽかぽかと心地よい天候の中、千葉のK邸において、土壁塗りのワークショップが行われました。参加者は予定よりも少なく7名と、野沢左官を合わせた8名でした。    

9時半に現場に到着し、早速準備に取り掛かります。まずは、壁土作りです。ふるいにかけて大きな塊を崩した粘土に、ミキサーを使って砂を混ぜ込んでいきます。よく混ざったら、そこにフッ化させた生石灰、セメント、ワラスサという順序で丁寧に混ぜ込みます。それぞれの容量は、次のとおりです。

■土壁の材料:容積比(バケツ)
 粘土   2
 砂    2.5
 生石灰  0.25
 セメント 0.25
 ワラスサ 2〜3程度

粘土と砂の割合は、だいたい均等ということでしたが、今回は粘土質が強かったため、砂をやや多めの配合にしています。また外壁は、ブロックを積み上げたものでしたが、事前にラスモルタルを塗り、壁土が付きやすいよう引っかいて、すじを付けておきます。

壁土ができたら、長さ20mほどの外壁にコテで壁土を塗っていきます。10mmの厚さで塗り、しごいて仕上げます。多くの参加者は、北軽井沢プロジェクトで土壁塗りを経験していることもあり、比較的すいすい塗れました。もちろんその後を、野沢左官が仕上げます。プロの動きは、本当に無駄がなく早く鮮やかで、見とれてしまいます。

外壁の外面がほぼ8割がた終わったところで、昼食です。楠原さんが作られた古代米カレーとレンズ豆のスープをおいしくいただきました。軽く休憩して、午後は外面の残りと内面の土壁塗りを行います。内面は、植木に注意しながら、慎重に作業を進めます。作業は順調に進み、夕方には、ありふれていたブロック塀が、自然な風合いの素敵な土壁となりました。

今回のワークショップの内容は、北軽井沢プロジェクトで行った方法(壁土は半年程度寝かし発酵させる、下地は竹小舞や木摺り)よりもだいぶ簡易的なもので、比較的手軽にできます。機会があれば、ぜひチャレンジしてみてください。

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