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ワークショップ・見学会 活動内容

2005年9月23日(金)〜25日(日)

新伝木構法見学と土壁ワークショップのご報告


土壁を塗った後の外壁の前で


9月23〜25日にかけて新伝木構法見学と土壁ワークショップをおこないました。
緑の家学校から7名が参加してきました。
初日に新伝木構法によるY邸見学会と増田先生の構造講習会、2日目に竹木舞編みと土壁塗りと日干し煉瓦づくり、3日目に飯田市の伝統建築物見学会をおこないました。
3代に渡る左官職人さんに丁寧に教えてもらいながら、木組みの家と土壁の魅力を肌に感じる3日間でした。

土壁を塗る前の外壁
竹木舞下地と砂漆喰

竹木舞を編む作業
梶田左官の1代目に
教えてもらいました

竹木舞を編む
梶田左官の3代目

初参加のMさんの感想です

9月23日からの連休、長野県飯田市のY家で行われた「緑の家学校」ワークショップに初めて参加しました。
初日の新伝統木構法講座には参加できませんでしたが、その後の参加者との懇談会で、建築、設計領域の多士済々の顔ぶれの方々が専門の立場から熱っぽく語り合う雰囲気に、素人の私としては浮き上がった感もありましたが、それなりに感銘を受けました。

翌日は物置の土壁塗り。まず骨組みとなる地元で沢山採れる竹を藁縄でしっかりくくりつける技法−竹小舞−を教わりました。
指導は地元の左官屋さん一家、梶田家のおじいさん、お父さんそして3代目の粋な若い職人さんの親子三代。みるからに腕のいい職人そのもののおじいさんから直接懇切丁寧に結び方を教えていただいたのは嬉しかった。小さいころ少しでも手を出そうものなら怒鳴られもした思い出しかなかった左官屋さんにこういうふうに接することができたのはよい経験になりました。

午後からは待ってましたの壁塗り、前日作った板と篭手をとり、小舞組みに壁土を塗りつける作業です。壁土が重いしきつい仕事にもかかわらず、結構夢中になり楽しめました。あとでその梶田のおじいさんが言われていたことですが、土壁塗りは20年ぶりだそうで、廃れつつあるこの技法を孫や若者に教える機会を得られ、大変喜んでおられたようです。

大勢の共同作業で意外と早く片面だけ塗り終え、次は日干し煉瓦作り、地元の赤土と砂、そして藁に石灰とセメントを少々混ぜてこね回して型にはめ込み、後はひたすらたたいてたたいてから、型枠からはずし天日干しする作業です。はじめは湿度、固めかた等いろいろ思考錯誤を重ねながら、終わり近くには適当に要領を取得しだして、だんだんいい煉瓦ができてきて、50個近い煉瓦がみごと並んだのを見たときには結構充実感を味わえました。

夕べには参加された地元左官職人さんを交えて、半月にかけた月の下でのバーベキュー、そして近くの温泉入浴、メニュー多彩な一日でした。

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