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北軽井沢プロジェクトのワークショップ 活動内容

2004年4月17〜18日 プレワークショップ

今回のワークショップは、シェルター(宿泊用仮設小屋)とコンポストトイレ(男女2箇所)づくりのための準備が主な作業でした。参加者は10名。13時スタートの予定でしたが、道路混雑のため、14時過ぎのスタートとなりました。
作業は、光建築工房さんのご協力により、スムーズに終わることができました。


◆1日目

 始めは、現場の観察と簡単なガイダンス。で、作業開始。作業はまず、シェルターを設置する場所探しから始まります。現場は木の切り株が結構あり、寝る場所にあまり邪魔にならないようなところを探します。

風が避けられそうな斜面下方の程よい場所を見つけたら、草を刈り、イバラを抜いて、中心点を定め地面に半径6mの円をロープで描き、方位と切り株の位置とを考えて、南北の中心線を引き、それをもとに中心点で交差する半径3mの円を6mの円の中に描きます。

 

3つの各3mの円の中には、3つの6角形を描き、これがシェルターの床部分となります。それぞれの6角形の角はこの後説明する三脚柱の中心点になります。地面の図面についてはここまで。

 この次は、コンポストトイレのための三脚柱を建てました。3m長のカラマツを3本、設置場所に運びます。3本を三つ巴にして、ロープをくくります。このくくり方は、ネイティブアメリカンの移動式住居”ティーピー”のくくり方で、非常にシンプルな縛り方であるにも関わらず、強力なテンションを得ることが出来ます。しかし、実際にうまくいくかどうかはやってみないと分かりません。で、やってみたら、けっこう締まっているよう。でも、立つかな? 
さあ、皆で立ち上げて、足を開いて、ヨッコイショと。ああ、よかった、ホッ。ばっちり締まっています。
 文字だけだと何のこっちゃですが、要は3本の木の先端を縛って3角錐のテントトイレの建物にする訳です。

 ここまでで17日の作業はだいたいオシマイ。宿泊場所の中村さん宅へ行き、うどんパーティです。スミマセン、寒いところで長いこと待たせてしまって。予想外の寒さ&空腹はちょっとしたスパイスでした? 晩は2名現場で泊りました。寒かったですが、星がすごかった!
 マイナス対応の寝袋を持っている人は、お腹にホッカイロ貼って現場に泊ろう!


◆2日目

 シェルターの部屋は、男部屋、女部屋、調理&土間スペースの3房で、それぞれ6角形をしています。柱は13ヵ所あります。
この柱はコンポストトイレでもやったように3本で1柱なので、全部で39本の丸太とそれを入れる穴が必要になります。

 

 1日目に、地面に図面を引きましたが、この日は、その図面に、各柱の丸太が入る穴を掘りました。穴の位置は、柱の高さによって異なるので、まず各々の角から然るべき距離を測ります。全ての位置が決まってから、穴を掘りました。何しろ39ヵ所ですから、それで昼過ぎくらいまでかかりました。 

 それから、試しに、3本の丸太を運び、1日目のようにロープで縛り1柱立てて穴に入れてみました。ところが何かしっくりこない。調べてみると、ロープを縛るときに適切なテンションがかかっていないと接合部分が固定されないのです。これは施工の際、要注意です。
 現在、現場には1日目のコンポストトイレの2柱とシェルターの1柱がそのまま残してあります。2週間後の5月1日まで、きちんと持つのかどうか実証実験です。
 この他の作業は、現場の周囲をロープで囲ったり、イバラを抜いたり、工事現場の注意看板を設置しました。
 
 また、今回のワークショップは、以上のような作業を通して、これからワークショップのための作業内容と時間・人数などの感じや現場感覚をつかむための準備的なものとして考えておりましたが、あらかたつかめたかと思います。

 

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