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北軽井沢プロジェクトのワークショップ 活動内容

2004年6月12、13日 第二回ワークショップのご報告

6月12日(土)13日(日)の北軽井沢PJワークショップに参加されたみなさま、おつかれさまでした。
今回のワークショップの内容は土壁用の壁土づくりとピザ釜づくりでした。
今回参加されなかった方も、楽しい現場の空気とモノづくりの喜びを感じて頂けたら!と思います。

 

 


◆1日目(6月12日)

東京を出る時は晴れていた空が、現地に近づくにつれどんよりと…。お昼前に到着した時は小雨でしたが作業はできそうな様子。本日の参加メンバーは総勢9名です。

お弁当が到着するまで、作業場と通路まわりの草刈り。
1ヶ月で随分と伸びるものですね。それが済むと壁土をつくって寝かせる為の舟づくりです。現場に保管されている丸太を四角いフレーム状に並べたところにブルーシートを被せタテヨコ5m角・深さ20〜30p程度の子供用プールのようなものを2つ作ります。

昼食後、午後は舟づくりの続きから。
女子だけで丸太を相当数運びましたねー。何をしたって生きていけるかも♪と自分に自信の持てるようなひととき。

そしていよいよ壁土作りです。1つの舟の中で、用意されていた壁土用の土を、台にセットされた篩(ふるい)にかけます。
この土は(…どこから来たんでしたっけ?)粘土質で粒子とても細かい。ゆえにとても重たいのです。雨を含んでさらに重たくなった土を篩に運び、ふるい残った塊をもうひとつの舟へと分けていきます。と書いてしまえば単純なのですが、量が半端じゃありません。直径3m・高さ1mほどの小山になってシートをかぶっています。それを運ぶ→ふるう→塊を運ぶ→舟の中をならすという作業分担でローテーションしながら半日作業を行いました。
塊を運んだ舟では足でその塊を潰して細かくしていきます。
もう、みんなどろどろ&ぐちゃぐちゃ。
それがなんだか楽しいのです。

雨が降ったり止んだりだったので、雨宿りとお茶をしながらの気持ちのよい時間でした。土を2/3くらいふるったところで本日の作業終了です。また明日…


◆2日目(6月13日)

なんと快晴!昨晩現地テント泊をされた石鍋ファミリー(石鍋さん・奥様のてるみさん・さきちゃん5年生・大地くん3年生・みくちゃん1年生・げんたくん5歳)が加わり、さわやかな空の下、昨日の作業の続きです。

正直ふるい終わりさえしないのでは、と思っておりましたがこちらもなんと終了し、2つの舟に入った土に切った藁をまぜ、水を加えて踏みつけたりシャベルや鋤で返したりしながら均一になるように練っていきます。

←石鍋家の4人のお子さんにとって土を練る作業は泥遊び。
裸足で舟の中を走り回ったり鬼ごっこをしたりしながらどんどん練っていってくれるのです。泥に足をとられてかなり重いのですが全然負けません。
大人も一緒に裸足や地下足袋、長靴でわいわいぐちゃぐちゃ。


現場はさらに楽しい雰囲気になり、午前中にはほぼ練り終わってしまいました。
藁切りは山ほどありましたが(文字通りこちらも小山状態。)奈良さん、芝先生が午後まで根気良くこなしてくださいました。→

 



昼食を済ませ、午後は道具を洗ったり、ピザ釜の作業に参加したりしながら最後に切り終わった藁をさらに混ぜて終了!

←すばらしい達成感でした。

できた壁土は舟の中で風雨にさらされ数ヶ月熟成されます。
藁が泥の中で発酵して土に混ざることで粘着力が増し、繊維のお陰で割れても落ちにくい壁土となるそうです。
(今まで藁すさを入れるのは意匠(飾り)だと思っていた私はびっくり!)


←雨で流れないのかな…日照で固まらないのかな…と疑問もたくさんありますが、次回様子をみるのが楽しみです。


昔は牛に踏ませてつくったという壁土を、今回みんなのチームワークでつくることができました。
机上の知識だけでなく実際に体験するということは本当に得難い経験です。

もしかしたら、いつか我が家を建てるときにだって役に立つかもしれないし、日本の伝統技術が失われることを、少しでも遅らせることができるかもしれないとも思いますが、理屈抜きでみんなでつくるという作業は楽しいなー。
こんな風に自給自足の生活がしたいよお。と、梅雨の晴れ間(これって空梅雨でしょうか?)に北軽井沢に思いを馳せる山口からのご報告でした。

以上、長文になりましたがお付き合いありがとうございます。
今回参加されなかった方も、次回ご都合つきましたらぜひ参加してくださいね。私は2回目ですがすっかりハマっています。
ではまた次回。

 

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