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北軽井沢プロジェクトのワークショップ 活動内容

2004年7月17〜19日 第三回ワークショップのご報告

7月17日(土)〜19日(月)の北軽井沢PJワークショップに参加されたみなさま、おつかれさまでした。
今回の作業内容はバイオガスプラントの小屋の芝屋根づくりと土壁用の土の切り替えし、ピザ釜と盛り沢山でした。
大人も子供ももりもりと働いたので、はかどりましたね!
個人的には、「こんなことが実現するなんて!」ととっても感動しました。


◆1日目(7月17日)

1.野地板に防水シート張り。(光建築工房)

非塩ビ系の素材をポリエステルを中心に探すが納得できる素材は見つからず、EFDM系合成ゴムの防水シートを選択。屋根の鼻先は水が切れるように15cmおだれにする。当初予定していた鼻隠しは雪が引っかかってすがもりの原因になるのでやめる。破風板の上まで立ち上げて、アングルで押さえる。欠点として重ね合わせ部分の防根が弱いので、不織布の防根シートを重ねることにする。
■奈良さん、中沢さん、山口さん、原田さん、開内は白い大きな布をガムテープで止めていく。

2.不織布の防根シート張り

なるべく重ねが少ないようにしたかったので、3M巾のシートを選択。  
厚手のシートのため、防根だけでなく芝屋根最下層の排水のための砂利の滑り止めにもなる。実際砂利をしきならべてずり落ちないので具合がよかった。
■木村さんの指示のもと、今度は黒い布を敷き詰める。

3.胴縁井桁組

芝屋根が定着するまでの土止めに、胴縁を屋根に井桁に組む。縦方向600間隔に20x40の胴縁を破風板、タルキに固定して、横方向900間隔でシュロ縄で結んで井桁に組む。材は水に強いレッドシダーだが、いずれ朽ちてしまうので釘が残らないようにシュロ縄で固定した。シュロ縄の縛りは長浜先生に指導してもらう。
土止めに木を使って腐ってしまうと危惧されるが、朽ちるころには芝の根が張っているし、10年ぐらいで根詰まり、土壌の劣化で芝屋根の張替が必要になるとおもうので良しとした。

■木を縦600mm×横900mmの間隔で組み、シュロ縄でしばる。
縄は水につけて結びやすく、かつほどけにくくした。

4.砂利敷き込み

最下層の排水と空気層確保のために、2cmの厚さで浅間砂利を敷き込む。流出止めのために井桁の横桟に透水シートを30cm巾にタッカーで仮押さえで張る。
さらに屋根のいちばん下手に砂利を10cmのたかさに積み土壌流出止めにする。やり方
はストッキングに砂利を詰めて棒状にして、厚手の不織布シートでくるんで横桟に引っかけた。タッカーで仮押さえ。砂利は現場の材料では粒がそろわないため急きょ光建築に手配してもらい1m3搬入してもらった。厚さ2cmで計算したが、土止めの分が不足してしまい部分的に薄いところが出来てしまう。

■ようやく木枠を縛る作業が終了したところへ、浅間砂利を敷きこむ。できるだけ平らにならす。それぞれの600×900の枠内の下側(屋根が傾斜しているので)に黒や茶色やグレーの「なまこ」状態の砂利袋が並ぶ。

 

5.土を載せる

管理棟地下室の建設の為に掘った何万年昔のほかほかの黒土。
6cmの厚さがいるので砂利の3倍の3m3を光建の協力を得て屋根に乗せる。

 

 


■この時点でもう夕方。屋根に盛られた土を見て、一日の仕事を終えた満足感に浸る。夕食は「さすけ」にて、ぴり辛ぶた丼、さば塩焼き定食、カレーなど思い思いのメニューで空腹を満たす。さぁ、一番美味だったのはどれでしょう?
食後は、腹巻さんをピックアップし、昭月湖へ蛍見物。かつては満点の星空のように舞っていた蛍の一群が、現在は周辺のリゾート開発のため、数匹がときどき光を放つ状況。あぁ、天の川のような景色を見てみたかった!

◆2日目(7月18日)

1.野芝はぎ(午前)

いのしし牧場の黒岩さんの土の芝床づくりの講習から始まる。
屋根全体に土を敷き、平らに踏み固める。土が水分を含んでいるために屋根の下手に
ずれていってしまう。おおかた土を拡げてみたら、かなり分量が足りない。きのう載せた土を敷き固めたため容積が詰まってしまったようだ。6cmの厚さが必要なのに4cmほどしかない。黒岩さんの協力で重機で土を追加して載せる。厚みがでてきたこともあって土の納まりがよくなりずり落ちなくなる。最後に屋根の下から陸をみながら土を平均にならす。土の重みと踏み固めたことで砂利層をつたって軒先から水がぼたぼたと垂れてくる。排水層はうまく機能しているようだ。
黒岩さんの話では芝の場合は黒土でなくて、ローム層や砂混じりでもよいそうだ。
昼食をとりに、いのしし牧場へ移動。
■前日盛った土を屋根全体に敷き、踏み固める作業。メンバーも増え、作業がはかどる。土に混ざった根っこを取り除くのは子供たちの作業。
そんな姿を横目に上野さん、黙々とピザ釜修復に励む。
昼食はお弁当を注文。芝先生の一言で600円に値下げ。いのしし牧場にて。


2.野芝張り(午後)

黒岩さんの芝の切り取りの講習。黒岩さんの釣り堀周辺の野趣な野芝をきりとらせて頂く。洋芝のようにのびすぎないので管理がしやすいそうだ。
作業は芝に20cmはばに切り込みを入れて、鍬で起こして巻きとる。20x60cmのマット状にはぎ取れる、と簡単に書くが結構難しそうだ。切り取った芝はすぐに植え付けなければならないので作業を急ぐ。
■黒岩さんがお手本を見せてくださるが、これが難しい!
男女問わずチャレンジする。女性陣も負けてはいない。でも今回のチャンピオンは奈良君かな。トラックの上で巻き取った芝をていねいに並べてくれたのは、緒方&石鍋ガールズ。ありがとう〜。よくやってくれたね〜。
そんな姿を横目に石鍋ボーイズと石黒さんのお孫さんと虫取りに励むのは、上野さん。木村さんと芝先生は三浦棟梁と現場で打ち合わせ。3時ごろ全員、現場へ移動。

3.土盛り

現場作業開始。20cm間隔にあけてならべた芝に土をかぶせ、芝マットの間に土を載せて踏み固める。2往復して全面植え付け完了。小屋の横を流れる用水からポンプアップして水をたっぷりと掛ける。土を載せたときは軒先から水がおちていたが今度はほとんど落ちてこない。芝が水を吸い上げているのだろうか。
小屋の下で打ち合わせをしていたが、15人ほどの人がやねで作業していたのにほとんど音が気にならなかった。かなり防音性が良い。
黒岩さんには午後も作業につきあって頂き、芝にかぶせる土を重機でのせてもらったりでひとことで言えないくらいの感謝です。
後日黒岩さんの奥さんにうかがったら黒岩さんについてきたお孫さんは帰宅したトタン遊び疲れてすぐ寝てしまったそうです。
■バケツリレーで、刈り取った芝を屋根に運び、並べていく。最後の2列分が足りずに再度刈り取りに行く女性メンバー。使用した芝は全部で2t車4段分。
芝が揃ったところで、芝の葉先が見えるくらいに土を盛り、ならす。

4.水遣り

■屋根の縁の土が流れ出ないように、土留めをする。
水をたっぷりあげて、一面緑に覆われる日を思い描きつつ、頭の中はビールのことでいっぱい。お疲れ様でした!一ヶ月もすれば茂ってくるということです。

5.ピザ釜

■常に同時進行でピザ釜の作業は続き、延々と夜中までぺたぺたという土を重ねる音は響く。

 


◆3日目(7月19日)

1.土壁用の土の切り替えし

■先月作業した土壁用の舟のシートをはずし、水を注入する。
固まった粘土質の土を足と手を使って、掘り起こし、土と藁と水を混ぜる。
奈良さん、中沢さんの活躍でなんとか午前中に終了。


以上、非常に長くなって申し訳ありませんが、ご報告でした。
暑い中、皆さんお疲れ様でした。
次回は時間をうまく使って広報活動もしたいと考えています。

 

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