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北軽井沢プロジェクトのワークショップ 活動内容

004年8月7〜8日 第四回ワークショップのご報告


前回の芝屋根に引き続きバイオガスプラント小屋の建設ワークショップでした。
バイオガスプラントは家庭内で発生する屎尿をバクテリアによって嫌気性発酵させて、作物の為の液肥や、煮炊きに使うメタンガスを抽出する装置です。食べ物を綺麗に土地に返すための北軽井沢PJの大事な設備です。

このバイオガスプラントをうまく稼働させる為には、一年を通して嫌気性バクテリアが活躍できる温度湿度を整える必要があります。その為の環境づくりが前回と今回のバイオガスプラント小屋の芝屋根と断熱材投入のワークショップです。
芝屋根は10cm以上の客土と芝によって断熱遮熱をします。屋根裏はさらに内側から故紙の卵パックを何層にも重ねて、断熱性能を高めます。

壁面の仕様は外側から杉下見板、防水透湿シート、断熱材、防湿シート、杉羽目板内壁で、今回のワークショップでおが屑断熱材投入、ポリエチレン防湿シート張り、杉羽目板内壁張りをおこないました。

作業工程は室内側の柱面にポリエチレン防湿シートを隙間なくピシッと張ります。その上から杉羽目板を60cmぐらいの高さまで張りつけ、防湿シートと外壁との10cmの隙間に殺菌効果のあるヒノキおが屑の断熱材を投入します。おが屑だけだと湿気温度が虫に都合良くなると害虫を呼び込んでしまうことがあるので、防虫殺菌効果のある植物をおが屑に混ぜて内壁に入れていきます。この工程を2〜3回繰り返して小屋の桁まで断熱材投入と内壁張りを行います。桁近くは屋根が邪魔しておが屑を投入するのが難しくなるので、かみ袋に詰めて入れます。天井はタルキとタルキの間に、故紙の卵パックを寸法に合わせて切断してはめ込みます。


◆バイオガスプラント小屋作業報告1

初日(8月7日)

土砂降りの大雨。参加者は6名(芝、開内、山口、加藤、楠原、木村)。
三浦棟梁が現場に搬入してくれたおが屑を小屋の中にいれる作業から行ないましたが、
1mx1mx1mの巨大な袋に入ったおが屑をそのまま小屋に入れるのは不可能なので、入口近くまでおが屑袋を動かしてから口を開けおが屑をザザーと小屋の中に落としこみました。これが結構な作業で小一時間かかってしまいました。おが屑を入れ終わった頃には小屋いっぱいに桧の香りが立ちこめてました。
次に2m巾のポリエチレン防湿シートを小屋の端から端までひっぱって広げてからカットして、壁に張り付けます。こういう時は人手の多さが役立ちます。シートの重ねを30cm以上取って隙間なく張っていきます。取り付けはタッカーで根気よく細かく打ち付けました。おが屑を投入しやすい高さまで張ったらその上から杉羽目板を張りつけます。本来ですと水平墨をうってから張りつけていくのですが、寸法をあたったところ基礎の上端が水平だったので、そこを基準に張り上げていきました。内壁が60cm位まで張れたら柱の間におが屑断熱材の投入です。断熱材のヒノキのおが屑にヨモギ、アオキ、タイム、ラベンダーといった防虫殺菌効果のある植物をハサミで刻んでおが屑に混ぜて蓑(み)で内壁に入れていきました。
初日の作業はここまでですが、道具も技術も不十分なメンバーをみかねて、母家の打ち合わせに来ていた光建築工房の新井さんと職人さんが手伝ってくれたので、なんとかここまで進めることが出来たのはいうまでもないことでした。

2日目(8月8日)

前日の作業の続き。慣れてきたので作業は杉板内壁張、断熱材投入に作業分担して流
れるようにすすみました。3時過ぎから防虫殺菌用のヨモギを現場で刈り取って次回用に干してきて今回の作業は終了です。
この日はピザ窯班の上野が合流してきて作業を再開しました。光建築さんに分けていただいた柱材を現場に搬入して、大事なピザ窯に小屋を掛ける準備です。だんだんと格好がついてきたピザ窯ですが小屋を掛けるとまるで祠のようで、お賽銭箱も置いたらいいかなと思うのでした。

 

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