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北軽井沢プロジェクトのワークショップ 活動内容

2004年11月20日〜23日 第八回ワークショップのご報告

今回のワークショップは、北軽井沢と周辺の人材マップつくりをメインに、来春再開される工事現場の長い冬越しの準備です。


小舞用の竹をピザ釜の梁にのせ、来春まで乾かして保存し、バイオガスプラントの断熱用卵パックを床より一段高い場所に積み上げました。敷地整備としては、冬の間に火事になったりしないように、敷地に一面に広がっている、枯れ草と夏の草刈の時に苦しめられた茨を抜いて燃やしました。又、雨が降ると滑りやすくなるバイオガスプラント小屋の入り口に2箇所、唐松の丸太や廃材を使って素敵な階段をつくりました。

母家の地下の奥の部屋に、ブロックや鉄筋と角材を使って、ソーラー発電用のバッテリー置き台とバッテリーを落下物から守る蓋を作りました。

北軽井沢の人材マップ作りは、全員で手分けをして、北軽井沢の自薦、他薦の名人探しの聞取り調査をしました。

特に印象に残ったのは松本牧場と銀亭です。松本さんから、以前は子供のアトピー、アレルギーがひどかったこと、無農薬有機質の飼料で牛の飼育を始めてから、アトピーやアレルギーが治ってしまったことなどのお話を伺いました。きれいな目の子牛がたくさんいた牛舎は全然臭くありませんでした。

オーガニックのパン屋さんの銀亭では、山崎さんの有機農法ビジネスの難しさとやり甲斐、ご自身のNPO団体についてのお話などを伺うことができました。

北軽井沢町だけではなく、周辺の人材マップつくりに長野原町、六合村を訪問しました。

長野原町役場の山村開発センターでは、有機農業や工芸に携わる方を教えていただき、緑の家学校からの地元の環境教育への協力の申し出をさせていただきました。

六会村では、渓谷沿いの栽培所で、クリスマスローズの出荷に忙しい黒岩さんに来年度『オルガネラ コテジーズ』に創る小さな植物園に植える予定の植物について聞きました。入手時期や方法を教えていただき、野反湖の高山植物に詳しい方も紹介していただきました。

3時過ぎると谷あいの村は日が影ってきます。山が一面落葉した樹木で薄茶色におおわれ、日没前の月とで幻想的なセピアカラーの山水画のようです。六合村の奥まった尻焼温泉は川の中から温泉がわきでている天然露天風呂です。渓谷に囲まれ、しばらく時間を忘れてお湯にひたりました。

赤岩集落では土壁の民家を見学し、六合村出身で長野原在住の篠原さんを訪ねました。偶然ホタルの保存運動をしている篠原さんもいて、山里での日常的な生活道具づくりから、四季折々の食べ物の採集方法と調理の仕方など生活ぶりを聞きました。便利になった現在ではほとんどやらなくなったそうです。最後にホタルの篠原さんの自宅、最近新潟から移築した古民家を見学しました。

 



最後の日、母家は屋根が葺き上がり、全体が見え、工事も詰めに入ってきました。屋根屋さん、電気屋さん、大工さんなど職人さんも多く、忙しそうに働いています。桜井先生と職人さんたちも、朝から太陽光発電パネルなどを組み立て、取り付けの段取りを進めています。


ここで、北軽井沢を後にして最後の訪問地平井牧場へ。下仁田までさがるとちょうど紅葉真っ盛り。平井牧場は有機の飼料で生食用の豚を育て、その豚の糞から堆肥を作って有機農業をおこなう循環型酪農家です。45年の経験者である平井さんと奥様に農業のこと、養豚のこと、流通のこと、吉井の土地のこと、後継者育成のことなど聞きました。養豚舎を見学させてもらい臭くないのに驚きました。平井さんの豚は本当に元気です。好奇心いっぱいのきらきらした小さい目で見つめられると、かわいいと思い、健康な豚とはこういうものかと安心しました。

 

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