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北軽井沢プロジェクトのワークショップ 活動内容

2006年8月13日〜15日 ワークショップのご報告

 1日目(8月13日)

念願だった小諸の布引観音にいく。
8月だというのにヒンヤリする山肌をのぼること30分、見上げる崖に へばりつくように、 京都清水寺とおなじ懸崖(けんがい)造りの観音堂、愛染堂が立っていました。
「牛に引かれて善光寺参り」の伝説発祥の地だけあって、参道には牛岩、善光寺穴などの 奇岩や洞窟(どうくつ)があり、ケヤキやカエデが岩をくだいて力強く幹をのばしています。
観音堂近くの山肌はてびねりの焼き物のような美しい地層が見られますそれにしても こんな厳しいところに良くも造ったなと先人の心意気に感心するばかりです。

    

    初日は豪華版で、お昼に小諸でおししいそばを頂き去年にひき続き湯の丸湿原にいって高原植物を見てきました。今年は昨年と逆コースで車坂峠からはいりました。
やはり都会ではあじわえないしっかりと刻まれたき時間と空間がそこにはありました。
この季節しかも1〜2週間しか見られない風景と高原植物の数々。マツムシソウ、アキノキリンソウ、ツリガネニンジン、ノアザミ、ヤナギランが華麗に迎えてくれましたが、今年は特にウスユキソウが高原の緑のなかで白く輝いていました。昨年同様周り終わる前に天候が雨模様に代わりいそいそと戻りましたが、こういう厳しい気候が美しい湿原を造っているのだと思いました。豪華版の初日はこのあと新鹿沢温泉で良浴にひたりオルガネラコテジーズに向かいました。

シシウド       ユウスゲ      


ウスユキソウ


ツリガネニンジン


ハクサンフウロ

 


2日目(8月14日)

初日と打って変わって、勤労の一日です。敷地内整備と草刈り。ビオトープと芝屋根の水やり。母家の清掃片付け。雨水利用設備の点検。あっという間に日が暮れてあわてて作業を終了して六合村を見学してきました。晩飯は唐松林のあいだからから見える花火をたのしみながらたらたらとすごしました。

それにしてもいままで順調に育ってきた芝屋根が、土がからからになってしまい弱っているのにはびっくりしました。地元の人も異常気象といっていましたが、生態系は顕著に変化が現れます。クマも近くのトウモロコシ畑に出没しているとのことです。

 

 


2日目(8月14日)

午前中は昨日に続いて母家の片づけ。やはり家屋をきれいに保つのは並大抵ではない。
母家のように通気をよくすることは同時に砂埃も室内に招くことになるので、それなりの手入れが必要になる。手を掛けずに環境に配慮した住まいがあり得ないのが実感できる。

しかし、手間を掛けたことにあまりあるほど心地よい場がここにはある。ここにジッとしていたい。長くいたい。また来たい。人間だから感じられる自然の素材とポテンシャルをいかした心地よさがここにはある。空間だけでなく天からの水、土地を汚さない排水、環境に対する申しわけの少なさのなんと気の楽なことか。北軽井沢だからできると思わず、都会の生活空間でもとりいれる知恵を造らねばと考えながら残暑の東京に帰っていきました。

雨水フィルター

 

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