杉並成田 2月
モチノキは、和風庭園にはよく使われる常緑広葉樹で、生垣よりも庭木として知られている。生垣として作られる例は、少ないようではあるが、昔からの屋敷地などでは、4〜5mの高生垣として作られているのを見ることがある。照葉でつやのある葉は、シラカシやアラカシなどの高垣とはまた雰囲気が違い、やや重厚な印象を受ける。 モチノキは雌雄異株であるが、雌株は秋に真紅な実をいっぱい着け、その実をついばみに野鳥が飛来するのを楽しみにすることもある。生垣として刈込むので、着果は少なくなるものの、秋から冬にかけて楽しむことができる。 植栽分布は東北南部まで。病虫害では、すす病、カイガラ虫などの発生に気をつけたい。
▲ページ上部へ