ナンテン
ナンテンは庭木として、また季節の行事の中で使われる樹木としてよく知られている。生垣としての使用例は少なく、特に新しい住宅地ではほとんど見ることはない。
しかし、生垣としてのナンテンは、半日陰であっても生育し、刈込みの手間を必要としない、手のかからない生垣として利用することができる。また、葉は赤飯や魚に添えるなどの利用や、紅葉、紅熟した実は生け花に使うなど生活の中でさまざまな楽しみをもたらせてくれる植物である。そして名称のナンテンは「難を転ずる」と掛けられた縁起木でもある。
メギ科の常緑広葉樹で、植栽分布は東北中部に及ぶが、雪による倒伏があるので、雪除けの必要がある。刈込みは行わず、古枝や伸びすぎた枝は根元から切り取る。 |