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生垣探偵団ヘッジホッグ

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第6回 生垣観察会 成城学園


12月10日午後1時小田急線成城学園駅北口集合。この日、風もない穏やかな小春日和となりました。
参加者は新聞の記事を見て参加した一般の方も含めて16人、成城学園駅から猪俣庭園まで、途中講師の三浦敢司先生によるにさまざまな生垣の説明を伺いながら約15分、成城5丁目のうばめがしの生垣に囲まれた猪俣庭園に到着しました。

猪俣邸は建築家吉田五十八氏設計の近代数寄屋づくりで約100坪あまり、昭和42年に竣工されました。
居住者の没後ご長男の「貴重な文化財として末永く残したい」との意向により平成8年世田谷区に寄贈され、せたがやトラスト協会の管理運営により、平成11年から一般公開されているものです。


猪俣庭園

邸内には屋敷の5倍ほどの広い回廊式の庭園があり、赤松をはじめとする多くの樹木が植えられています。
四季折々に移ろう日本庭園の美しさは、都会の中にあってさぞかし住人の心を和らげたであろうことが想像されます。

居間に面した庭には東京ではめずらしいスギゴケが一面に植えられ、木漏れ日に照らされてコケの緑がきらきらと輝いていました。庭や茶室の路地につかわれている石は日本各地の名石(自然石)だそうです。
トラスト協会の皆さんがひっきりなしに舞い落ちる落ち葉を一枚一枚丁寧にはき清めているのが印象にのこりました。



中門

次に向かったのが成城3丁目、やはりせたがやトラスト協会が管理運営している市民緑地こもれびの庭です。
ここは大きなヒマラヤスギが2本遠くからでも見つけられるので観印になります。農薬を使わないエコガーデンには洋花を主体とした花々が、冬の最中にも咲き誇っていました。一つ一つの木々や花々に、人々の手と心のこもっているのを感じました。


こもれびの庭

帰路予定にはなかったのですが国分寺崖線の「成城三丁目なかんだの坂」に寄り道し、うちわかえでの美しい紅葉と、すっかり葉をおとした直径約60センチ、高さ10メートルもあろうかというユリノキを堪能し、午後3時成城学園駅で解散しました。

紅葉もきれいな成城学園でしたが生垣にはピラカンサ、モチノキ、チャイニーズホーリーなどに赤い実がいっぱいなりクリスマスが近いことを感じました。ちかごろはやりの品のないイルミネーションにくらべて自然の恵みから静かに歳時の喜びを感じる趣です。

あまりにも穏やかな天候だったこともあって、予定されていた2時間はあっという間に過ぎてしまいました。


クロガネモチ


ひいらぎ


観察の様子


ピラカンサ高垣