「菜園クラブ」創刊号に掲載された、緑の家学校農園・ミディエットについての抜粋です。
○農園「ミディエット」は大地の絵画野菜づくりを通じて自然のしくみを知ろうと、2003年初夏にスタートしました。都心から電車で20分ほど。畑は約7坪、21uしかありませんが、カラフルな野菜がつくりだす模様は、まるで大地の絵画のようです。「見て楽しく、食べて安全な野菜づくり」の実践の場なのです。スタートしてまだ間もない菜園ですが、サツマイモ、オクラ、ナス、トマト、カブ類、レタス類など夏野菜は15種類以上、冬野菜は20種類ほどを育てています。
このミディエットは、土づくりから、作付けの計画、種まき、植付け、草取り、さまざまな手入れ作業すべてを、緑の家学校の生徒たちが自発的に行っています。もちろん無農薬で、堆肥も自分たちで落ち葉を集めてつくります。とくに野菜づくりに重要な土については、科学的にきちんと調査。そうしたデータや野菜の生長の様子などは、こまめに記録しています。
活動している生徒の平均年齢は30歳。外資系銀行員、マーケティングの会社員、公務員、不動産屋さんなど、日頃、土と縁のない若者ばかり。共通点は、今の生活に疑問を感じ、「環境について学びたい、エコロジカルは暮らしを実現したい」という思いです。最初は、ぎこちなかったクワを持つ手も、いまは立派なファーマーです。農作業で汗をかいた後は、テーブルを囲んで慰労会。あふれる笑顔が並びます。
土にまみれ、虫とたたかい、自然と対話しながらの野菜づくり。 太陽をいっぱい浴びた健康な野菜たちは、育てているみんなの体も心も、元気にしてくれるようです。 |