広報/プレスリリース
ランドスケープデザイン(no.42)(2005年6月号)
緑の家・北軽井沢プロジェクトについて掲載されました。
オルガネラコテジーズ
水源地でザゼンソウとワサビの花に出会う
〜冬を迎えたオルガネラ コテジーズ〜
冬を迎えたオルガネラ コテジーズは、雪化粧で美しい佇まいを見せている。
作業のほうはひとまずお休みです。今回は、嶋村先生による植生勉強会と撮影をしました。
レンゲツツジの車坂峠から小諸に抜け、海野宿を見学しました。
浅間高原の植生勉強会
雪景色の北軽井沢
3月19〜20日、久しぶりの北軽井沢でした。
やっと北軽井沢も春の兆しです。冬篭りから目覚めた「オルガネラ コテジーズ」の母家もピカピカの木製ガラス窓をまとって誇らしげです。日差しが入って室内は思いのほか暖かい。
唐松林の向こうに真っ白な浅間山、白根山、湯の丸山も青い空にくっきり。空気が夏以上に澄んでいる。
19日は午前中に、松本牧場、銀亭、中村農場、黒岩さんを訪れ、ランドスケープデザイン41号を配る。みなさん似顔絵を楽しんでくださっている様子。午後から、嶋村先生による植生勉強会。先生は長野原町役場にお勤めですが、あちこちの山に登ってたくさんの自生植物の写真を撮影し、植物の造詣が深い方です。
ザゼンソウ
浅間高原の植生の特徴は標高1000メートル以上にもかかわらず、ブナが無いことです。ブナは雪の多い寒い所にしか生えないということで、北軽井沢は雪が少ないからだろうということでした。
また、草類はシャジクソウ、グンバイヅルの2種が浅間高原に見られる特徴的な植物だそうです。参加者全員見たことがありません。今年の夏は嶋村先生にお願いして、植物観察トレッキングを行いたいと思います。
ヤマシャクヤクが山草ブームの中盗堀されてなくなってしまったこと、野芝の中に咲くアズマギクも見られなくなったこと、いわゆる原っぱ(家畜の草場)がなくなり、草原の代表であるオキナグサもなくなってしまったそうです。また、溶岩の中に生えるカーペット状植生のお話も面白かったです。北軽井沢にはイチヤクソウの種類が多く、その見分け方も教わりました
20日は朝一番に狩宿村の水源地でザゼンソウとワサビの花を見ることができました。その後、母家で外灯2灯取り付け、北側の吹き溜まりの雪(氷になっている!)をスコップと鉈で取り除けました。
ワサビ
午後から嶋村先生がおっしゃっていたレンゲツツジの群落があるという車坂峠,湯ノ丸スキー場を通って小諸に抜け、海野宿を見学しました。立派なウダツが上った商家の町並みでした。その後訪ねた懸造り(垂直の崖にへばりつくように建つ)布引観音で暗くなり始め、ひと巡り1時間とのこと、入り口であきらめました。春の連休のワークショップではぜひ再挑戦したいところです。
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