★お問い合わせ ★サイトマップ ★個人情報の取扱いについて
ホーム > プロジェクトインデックス > あかはまチロリン村プロジェクト

あかはまチロリン村プロジェクト

活動報告3.11から現在まで

被災地に建つ木の家の力 <その3> 

〜被災地支援の本格化・あかはまチロリン村建設〜

 

被災地はとにかく暗い!

仮設住宅の集会所は使いにくい!

みんなが集まれる場所を!

ホームページ

2011年7月。

赤浜小学校前の土地の持ち主、岡本カツ子さんが、仮設の集会所と店を建てることを承諾してくださり、「あかはまチロリン村プロジェクト」がスタートしました。

寄付を募り、最終的には400万円ほどの金額を集めることができました。

 

 

2011年8月。集会所とお店の基本イメージプランを作成。

コンセプトは

1.電気・ガス・水道がすべてなくなった震災をきっかけに、自然エネルギーを再発見。

2.住まいは身土不二、地産地消。

3.移築がしやすい(仮設建物)新しい伝統工法→床・壁・天井がパネルで簡単に分解・組立できる。

 

 

基礎

基礎だけが残っていた現場。基礎の形に合わせて設計し、基礎が足りない部分は補修しました。

 

 

プラン

基礎に合わせた設計にて、2011年11月、着工しました。

建て方建て方の様子

パネルと職人達が到着。壁パネルと柱の組立てを開始。

 

 

伝統構法

伝統構法の職人達。協力は三浦創建さんです。

 

 

デッキ

2011年12月には、宮城県建築士会の協力により、外部廊下とデッキつくりも行いました。

デッキ完成デッキ完成2

 

 

2011年12月。第一期工事が完成しました。

一期外観

右側がお店、左側が集会所です。

 

以下は、建物の設備の説明です。

天井

木材は地元の木(杉、赤松、その他広葉樹)を使いたかったのですが、訪ねた製材所になく、

天井・床・壁パネルを三浦創建(信州)でつくり、現地で組立てました。

 

 

トイレの排水としては、ニイミトレチによる土壌浄化システムをつくりました。

毛管浄化システム株式会社さんの協力のもと、地元の方々と一緒にワークショップを行いました。

ワークショップ

トイレ

 

 

雨水利用システム。

雨水利用

雨樋からの取水装置と雨水タンク(ステンレス製)を2か所設置。

災害時の飲み水確保に。普段は洗車、掃除、花の水やりなどに使用します。

協力はタニタハウジング株式会社さんです。

 

 

太陽熱温水器。

ソーラー

ガラス真空管方式高効率仕様です。

協力は、大成工建株式会社さんです。

 

 

非常用電源としての、独立型ソーラー発電システム。

発電照明

パネル+蓄電池+コントローラーで、災害時に照明が使用可能です。

LED照明を設置。12V直流電源で省電力、長寿命です。

 

 

ペレットストーブ設置。(2012年3月)

ストーブ2ストーブ2

オーストラリア大使館と、オーストラリアのNPO法人HWAより寄贈していただきました。

 

 

合鴨有機無農薬本畳。

たたみ

杉材とともに、室内の浄化、調湿効果を期待できます。

協力は、NPO法人 矢部川流域プロジェクト さんです。

 

こうして、災害時の避難所に適応できる自然エネルギーを装備した建物が完成しました。

・毛管浄化システム(土壌菌分解)によるトイレ。

・太陽熱真空管式温水器(浴室給湯)→のちに増築

・雨水タンク(非常時の補給水)

・国産杉による移築可能な伝統構法(室内空気浄化)

・アイガモ農法による無農薬有機畳(室内空気浄化)

・ペレットストーブ(高齢者でも操作が簡単)

 

→あかはまチロリン村雁木プロジェクト!被災地に建つ木の力<その4>