緑の家学校

今住んでいる所で症状が出た場合または予防したい場合

１．住まいの状況を知る ホルムアルデヒドの測定方式

・簡易測定（検知紙方式、定電位電解方式、検知管方式）
・精密測定（パッシブ型採取方式、アクティブ型採取方式）

最も簡単なのは、検知管や検知紙方式です。検知紙方式は、読み取り制度はあまり良くありませんが、簡易なのでよく利用されています。

２．リフォームによる改修

建材から発生する汚染物質が主要な汚染源であれば、発生源を場合によっては下地ごとそっくり除去し、自然素材の材料（漆喰、珪藻土、無垢の木材など）を施工しましょう。

※漆喰、珪藻土
微細な穴が表面に並ぶ多孔質体で、化学物質のガス分子がこの孔に物理吸着します。
これらの材料をセメントなどで固めたり、化学合成の接着剤で固めたりすると吸着力がなくなるので注意しましょう。
ただし、アクリル系粉末樹脂が混入されているものが多いので、素材成分にアクリル系樹脂ができるだけ少なく、また含まれていないものを選ぶことも大切です。

３．日常生活での改良

●発生源を無害化するベークアウト

　部屋を長時間高温にすることで、建材などに含まれるホルムアルデヒドやＶＯＣを、揮発除去する手法。現在の方法では一番安価ですが、方法や効果において、確定的な知見が得られていません。
　ベークアウト以外には、特殊な液体を噴霧するなどの除去方法もあります。

●空気清浄機による汚染物質除去

一般に、煙草の煙や埃などの粒子状物質の除去に効果があります。

●化学物質を吸着・分解する材料を壁や床に置く

・床下調湿材
　木炭、微状炭、珪藻土を主成分とした床下調湿材は、ホルムアルデヒドや防蟻材の化学成分を吸着する効果があります。

・浄化シート、健康シート
　発生源である材料の全面に敷き詰めれば高い効果が得られます。

・吸着分解ボード
　脱臭剤をボード状にした製品で、室温でホルムアルデヒドを二酸化炭素と水に分解する作用があります。密閉されたところに置いておくと効果的です。

・セラニックス仕上
　ＶＯＣを閉じ込めます。